第2回  公開学習会

放射線被曝リスクを考える
〜『欧州放射線リスク委員会(ECRR)2010年勧告』を読む

日時:7月17日(日)13時00分〜15時30分
場所:つくば市市民活動センター会議室(つくばエクスプレスつくば駅茨城県
   つくば市吾妻1-10-1、つくばセンタービル1階)
   http://www1.accsnet.ne.jp/~com-cen/html/access.htm
話題提供:藤田康元(大学非常勤講師(科学史・科学技術論)、
     生存のための科学・茨城)
主催:<生存のための科学・茨城> 問い合わせ:090-3902-5801(藤田) 
   seizonkagaku@gmail.com

現在、日本を含む多くの国々の放射線被ばくリスク規制の基礎になっているICRP(国際放射線防護委員会)のモデルに批判的なECRR(欧州放射線リスク委員会)の報告書『ECRR(欧州放射線リスク委員会)2010年勧告』を読みます。
http://www.euradcom.org/2011/ecrr2010.pdf
以下に日本語訳暫定版があります。
http://www.jca.apc.org/mihama/ecrr/ecrr2010_dl.htm

この間、問題になっている日本政府の20mSv/年という公衆の許容線量は、ICRPモデルに基づいても高すぎますが、そもそも、ECRR勧告は、ICRPモデル(吸収線量を、被ばくした微小領域ではなく臓器当たりの平均量で評価する)は内部被ばくを科学的に正しく捉えられない、内部被ばくを過小評価していると批判しています。20mSv/年基準は妥当か? 内部被ばくはなぜ怖いのか?といった関心をお持ちの方にお勧めの内容かと思います。

興味はあってもいきなり上の報告書を読むのは敷居が高いと思う人も予習不要で臆せず参加できる会にしたいと思います(が・・・専門的な話が多くなることはご了解ください)。あるいは、この問題についての良書である、矢ケ崎克馬『隠された被曝』(新日本出版社、2010年)を読むきっかけにされてもよいかと思います。矢ケ崎さんは、ECRRの考え方にたって、ICRPモデルを批判しています。