講演会「入門 サミットって何? グローバリズムの推進装置を分析する」


講演会「入門 サミットって何? グローバリズムの推進装置を分析する」
日時 2015年12月20日(日)13時〜15時30分
場所 つくば市立吾妻交流センター大会議室(つくば市吾妻1-10-1つくばエクスプレスつくば駅 つくばセンタービル4階)
お話 小倉利丸さん(経済学者・元富山大学教授、「反核世界社フォーラム2016」ファシリテーター
主催 G7茨城・つくばサミットを考える会(仮)

呼びかけ団体 
茨城不安定労働組合・戦時下の現在を考える講座・生存のための科学・茨城



G7茨城・つくばサミットを考える会(仮)への参加呼びかけ

来年2016年の5月26〜27日、G7サミット(主要国首脳会議)が三重県志摩市にて、「伊勢志摩サミット」の通称で開催されます。1975年以来、米・カナダ・英・仏・伊・独・日の「先進」7ヶ国が毎年持ち回りで開いているこの会議は、「summit=山頂」という名称が端的に示すように、世界の政治や経済の道筋を決める、まさにトップたちの集いです。また志摩での首脳会合に前後して全国各地で行われる関係閣僚会合は、今回は計10分野にわたり、そのうち「科学技術大臣会合」は5月15日から17日にかけ、ここ茨城県つくば市の国際会議場で開かれることが決定しました。
茨城県つくば市は官・学・民一体での歓迎と受入れ体制の確立を計るべく、推進協議会を設けて様々な取り組みをすでに開始していますが、その概要は今回の会合の誘致を、茨城と「サイエンスシティ」つくばとを世界に向けて発信するビジネスチャンスとしてしか捉えていません。実際上も地方自治体に求められているのは開催に必要な施設と便宜の提供、および警備対策であり、あとは立ち入りを許されない国家間会議のかやの外でお祭りムードを演出するにすぎません。
そもそもG7サミットとは何なのか?私たちはこの地で、この根本を問い、知ることから始めたいと思います。存在が自明視されているかのようですが、ほぼ全ての国が加盟する国際連合とは異なって、サミットとは実のところ何ら国際法的根拠のない「非公認」の組織であること、その僅か数ヶ国の私的集団が、圧倒的多数の諸国と当事者たちを無視する非民主的な仕方で、グローバルな政治経済政策を公開もせずに決定しているという事実、これは驚くべきことではないでしょうか?そこでの議論の中心軸は、IMF世界銀行WTO等の国際経済機関を操縦して、いかに多国籍企業に有利な経済構造を地球上に構築していくかということです。この新自由主義政策の推進が、富む者をより富ませ、貧しい者を生存不可能なまでに追い詰めていくことは不可避であり、現在終わりのない戦争へと世界中がひきずりこまれているのも、このような「サミット体制」が地域経済やコミュニティーの安定性・自律性を破壊してきた帰結であることは明らかです。「テロとの戦争」なる安全保障策を唱え、矛盾を武力で抑圧するこの体制の責任をこそ問う必要があります。また、極右的な首相個人の思想に帰されがちな安倍政権の安保法制や労働法制の改悪等の施策も、あくまでこの「世界政府」の下で進められているだということも強調したいと思います。サミットの一員であるという加害性に目をつぶって日本だけが「平和」の中に閉じこもり続けようと望む(それは可能でしょうか)一国平和主義ではなく、国際連帯による反戦平和の可能性を追求すべきではないでしょうか。
つくばでは一体何が話し合われるのか?サミット枠での科学技術大臣会合は過去3回開かれていますが、これまでは、低炭素社会の実現に向けた研究開発、アフリカ等の開発途上国との科学技術協力、研究開発のリソースに関する協力、世界規模課題、国際的な研究インフラ、科学研究データのオープン化、科学研究の成果へのアクセスの拡大、顧みられない熱帯病、海洋の未来(海ゴミ及び深海掘削)、クリーンエネルギー、大規模研究施設といったテーマについて議論してきたとされています。これだけを見ると取り立てて批判すべき問題があるとは思えないかもしれません。しかし例えばそこでは将来の持続可能な代替エネルギー源として核融合の研究を推進すべきとしています。さらに言うなら、そこでの議論を枠づけている様々な前提を問うことも必要です。つまりG7には、(ドイツのように脱原発政策をとる国もあるものの)大勢としては原子力推進路線の見直しも、ドローンが如実に示すように新たな軍事技術の開発がさらなる戦争を生む矛盾への批判も、途上国の開発政策の前提となる単線的発展論への根本的批判もないのです。日本ではこの10年ほど軍学共同が着々と進められてきており、軍民両用技術政策の推進も露骨になっています。つくばに多数存在する研究機関も完全にこの流れに掉さしています。筑波大学では学生の3割以上が大学での軍事研究に賛成し、反対を上回るというアンケート結果が出ました。この科学技術の軍事化の問題が今度の会合で論じられるかは明らかではありませんが、それを批判する立場から私たちはこれらの論点を積極的に問題化してゆくべきだと考えます。
頂点を僭称し、その名が暗示する世界のヒエラルキー構造をますます強化しようと計る極少数者たちの密議に対し、ここ茨城・つくばで異議を、底部からの声を上げるため、私たちは個人有志が集まり交流するフラットな場として「G7茨城・つくばサミットを考える会(仮)」を立ち上げます。5月のつくば会合当日へと向けて、サミット全般および科学技術大臣会合について、さらには世界の対抗グローバリズム運動についての公開学習会を積み重ね学んでゆく予定です。その過程で内外の反サミット運動とも手をつなぎ、決定的破局へと向かうこの世界に代わる「もう一つの世界」を模索する方途を求めたいと考えています。東京電力福島第一原子力発電所事故の被害と放射能汚染を今も受け続け、東海第二原発をはじめとする核施設が多数存在するここ茨城県、またその近隣に住む多くの方に、会への参加を呼びかけます。

呼びかけ団体
・茨城不安定労働組合
http://d.hatena.ne.jp/godzilla08/ tel:090-8441-1457加藤)
・戦時下の現在を考える講座(http://inwartimeinibaraki.hatenablog.com/  tel:080-5459-9576鈴木)
・生存のための科学・茨城
http://d.hatena.ne.jp/seizonkagakuibaraki/ tel:090-3902-5801藤田)

公務員叩きのもたらすものは— とある地方大学教職員組合のたたかい

[お話]結城剛志さん:1977年生。埼玉大学経済学部准教授、同大学教職員組合特別執行委員、前書記長。著作に『労働証券論の歴史的位相:貨幣と市場をめぐるヴィジョン』(日本評論社、2013年)、「もっと自由で、もっと平等な:ユートピア社会主義入門」(『現代思想』2009年8月号、青土社)他多数。

[日時]3月24日(日) 14時〜16時

[場所]つくば市立春日交流センター 大会議室

     (つくば市春日2-36-1 駐車場あり/つくば駅よりバスで「メディカルセンター前」下車、徒歩8分)

[資料代]500円

茨城反貧困メーデーのプレ企画、今年は公務員バッシングに焦点を当てます。●たとえば、昨年成立した臨時特例法は、大震災を理由に(口実に?)国家公務員の給与を強引に引き下げましたが、本来該当しないはずの国立大学法人独立行政法人にまでこれが押しつけられてしまいました。●国の都合で法人化されたのに、こんな時だけ役人扱い。今年は地方公務員にまで削減の手が伸びているのに、自衛隊だけは「被災地で支援したから」特別扱い!働いたのは自衛隊だけ?? ●そんな翻弄され続ける一角の、一大学教職員組合の現場からの報告です。●「貨幣」と「市場」をめぐる19世紀の論争と実践を踏査しつつ、未踏の21世紀<ユートピア社会主義>を探索する理論経済学者は、私たちの目の前にある現実をどう受けとめ、分析し、見通そうとするのか?●不安定労働者のメーデーが国家公務員を云々するなんて、スッポンの月見のようだけれど、ほんとはそうじゃありません。●叩いているのはだれ?役所も研究所もいまや1/3は非正規なのに。叩かせているのはだれ?次々めぐらされるにせの分断と対立の壁を穿ち、互いに手をのばしあうために。— われわれの本当の敵はどこだ!?

[主催]茨城反貧困メーデー実行委員会

[お問い合せ]ibarakiantipoverty@yahoo.co.jp/080-5459-9576(鈴木)

反原発は犯罪じゃない! 関西反原発運動への弾圧を考える

原発は犯罪じゃない! 関西反原発運動への弾圧を考える

 3・11以後、それまで無関心だった多くの人々が各地で原発に反対の声を上げ始め、デモや抗議行動、行政への働きかけ、あるいは汚染の実態を知るための放射線測定活動などさまざまな運動に取り組むようになりました。しかしそれは国が戦後一貫して進めてきた、そして今なお変えようとしない政策に反対することでもあり、それゆえ警察は時に暴力を振るい、逮捕すらおこなっています。たとえば二〇一一年の東京では、二十人以上が反原発デモに参加しただけで逮捕されてしまいました。それは、ユーチューブで逮捕時の動画を見てもらえばわかるように、ただ歩いている人々を警察が強引に連れ去る不当逮捕としか言えないものです。そして昨年九月以降関西で弾圧が急に激しくなっています。「逮捕されたのは特別な人たち」「悪いことをするから逮捕されるんだ」とつい考えがちですが、本当にそうなのでしょうか?

 私たちにとってこれらの不当逮捕は他人事ではありません。国策である原発に反対の声を上げていれば、いつどこで警察に逮捕されるかわからない世の中になっているのです。自らの利益のために原発を推進し、維持しようとしている人々は原発を稼働させ続けるためにはどんなことでもするでしょう。逮捕された人たちを「私たちとは違う人」と見なしてしまうことは、原発を推進する側の思う壺です。一連の弾圧は、「原発に反対すれば逮捕されるかもしれない」と人々を萎縮させるためのものであり、逮捕された人たちはその見せしめにされてしまったのだと思います。逮捕され、起訴までされてしまえば社会から長い期間にわたって、私たちには想像がつかないほどに非人道的な扱いをされて隔離されます。この国の刑事裁判は有罪率が99パーセントを超えている検察側に偏ったものであり、仮に無罪判決が確定しても失われた名誉や生活に対する保障や謝罪はほぼありません。起訴され裁判となれば逮捕によって生活基盤を破壊された上に多額の費用がかかります。逮捕だけでなく司法制度のあり方もまた不当なのです。

 先日の衆院選では、これまで原発を推進し続け、未だにその見直しを考えていない自民党に政権が戻りました。これからさらに弾圧は激しくなると思われます。それでも私たちが原発に反対の声を上げなければ、原発を停めることも無くすこともできないでしょう。私たちが声を上げ続けるためにも、逮捕された人たちを孤立させてはいけないし、そもそも不当な逮捕を許してはいけません。

 原発をなくし、また私たちが自分たちの考えていることを自由に言える社会にするために、私たちが何をすべきなのか考える集まりを持ちます。関心のある方の参加をお待ちしています。

日時 1月22日(火)19時より

会場 つくば市市民活動センター(つくば市吾妻1−10−1 つくばセンタービル
   1階 つくばエクスプレスつくば駅下車)

報告 園良太さん(関西大弾圧救援会・東京の会)
   福田良紀さん(経産省前テントひろば)

その後 参加者を交えての議論

入場 無料

主催「生存のための科学・茨城」090−3902−5801(藤田)
   戦時下の現在を考える講座(仮)」090−8441−1457(加藤)

東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名

東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名

脱原発とうかい塾と反原子力茨城共同行動が呼びかけ団体になって表題の
「東海第2原発の再稼働中止と廃炉を求める署名」が、7月10日(日)から始まりました。ネット署名および実筆記の両方あります。

ネット署名のサイト
http://www.shomei.tv/project-1789.html

この署名の実行委員会のサイト
http://tokaijuku.jimdo.com

<生存のための科学・茨城>はこの署名活動の賛同団体です。
皆様も是非、署名してください。お願いいたします。

以下に呼びかけ文を添付します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【東海第2原発の再稼働中止と廃炉を要請します】

今回の福島第一原発の大惨事は地震による「原発安全神話」の崩壊でした。

東海第2原発も冷却機能の一部が破綻し、あわや福島第一原発と同じ運命をたどる一歩手前の状況でした。
原発は一たび事故が発生すると制御できないものである事が明確になりました。
安全に絶対はありません。

福島第一原発の事故は収束の見通しも立たず、事故の解析も出来ていません。また地震津波に対する原発への根本的な安全対策も立てられておりません。過酷事故に対する国、電力会社の対策はこの地震国の日本にあっては無策と言わざるをえません。この状況での東海第2原発の再稼働は絶対に認められません。

使用済核燃料の処理方法も未解決のままで、次の世代に処理できぬ放射性物質を残したままでは無責任ではないでしょうか。

私たちは、地方を不幸にしてまでの経済発展は理性的にコントロールしなければならないと思います。これ以上、原発事故により放射性物質に汚染された大地を増やすわけにはいきません。

大事故が起これば茨城県だけにとどまらず、広く関東にも甚大な被害をもたらす東海第2原発廃炉を求めます。

3.18茨城反貧困メーデープレ企画学習会

● 茨城反貧困メーデープレ企画学習会

ジェンダーと技術から見た
                    労働の歴史
講師 高橋さきの さん(翻訳家、科学技術論)

主訳書としてダナ・ハラウェイ『猿と女とサイボーグー自然の再発明』
青土社、2000年)、論文に「科学技術の現場からー工場法からテクノ
サイエンスまで」舘かおる編『ジェンダー研究のフロンティア第四巻テ
クノ/バイオ・ポリティクスー科学・医療・技術の現在』(作品社、
2008年)、「性差をめぐる言説の大転換」桑原雅子ら編「日本の科学
技術ーー世紀末転換期の社会史 1995年〜2011年 第3巻」(原書房
2011年)他多数。
 
 
日時:2012年3月18日(日)13-17時
場所:茨城県生涯学習センター和室(JR土浦駅前ウララビル5階)

http://www.kennan.gakusyu.ibk.ed.jp/gaiyou-gaiyou.html
参加費500円。


お問い合わせ 
電話:090ー3902ー5801(藤田)、090ー8441ー1457(加藤)、
電子メール:ibarakimayday@gmail.com 


メーデーにむけてのスケジュール その2

茨城反貧困メーデー2012実行委員会 第2回会議
 日時:2012年3月4日(日) 13-15時
 場所:自由と生存の家・茨城(土浦市中1184-51)
    
http://d.hatena.ne.jp/seizonIBK/

●プレ企画のプレ企画
 3.8国際女性デーを前に、そして、アメリカ・マサチューセッツ州ローレン
 スの繊維工場労働者による「パンとバラ」ストライキ100周年を祈念して
 ケン・ローチ監督作品「ブレッド&ローズ」(2000年)鑑賞会
 日時:2012年3月6日(火)19-22時
 場所:つくば市民活動センンター(茨城県つくば市吾妻1-10-1
     つくばセンタービル1階)

     http://www1.accsnet.ne.jp/~com-cen/html/access.htm
 参加費無料。
 映画「ブレッド&ローズ」は、メキシコからアメリカへの移民労働者の闘い
 を描いた作品。また、「パンとバラ」は 1857年3月8日にアメリカ・ニュー
 ヨークの女性労働者が起こした抗議行動を起源とする国際女性デーのシンボル
 であり、今年は、1912年にマサチューセッツ州ローレンスの繊維工場の労働
 者が"We want bread and roses, too"(パンとともにバラを!)をスローガ
 ンに起こした「パンとバラ」ストライキから100周年。
 
● 茨城反貧困メーデープレ企画学習会
 ジェンダーと技術から見た労働の歴史」 
 講師 高橋さきの さん(翻訳家、科学技術論)

    主訳書としてダナ・ハラウェイ『猿と女とサイボーグー自然の再発明』
   (青土社、2000年)、論文に「科学技術の現場からー工場法からテクノ
    サイエンスまで」舘かおる編『ジェンダー研究のフロンティア第四巻テ
    クノ/バイオ・ポリティクスー科学・医療・技術の現在』(作品社、
    2008年)、「性差をめぐる言説の大転換」桑原雅子ら編「日本の科学
    技術ーー世紀末転換期の社会史 1995年〜2011年 第3巻」(原書房
    2011年)他多数。
 日時:2012年3月18日(日)13-17時
 場所:茨城県生涯学習センター和室(JR土浦駅前)

 参加費500円。

●茨城反貧困メーデー集会&デモ?
 日時:2012年4月30日(月、振替休日)
 場所:つくば市

お問い合わせ 
電話:090ー8441ー1457(加藤)、090ー3902ー5801(藤田)
電子メール:ibarakimayday@gmail.com