反原発は犯罪じゃない! 関西反原発運動への弾圧を考える

原発は犯罪じゃない! 関西反原発運動への弾圧を考える

 3・11以後、それまで無関心だった多くの人々が各地で原発に反対の声を上げ始め、デモや抗議行動、行政への働きかけ、あるいは汚染の実態を知るための放射線測定活動などさまざまな運動に取り組むようになりました。しかしそれは国が戦後一貫して進めてきた、そして今なお変えようとしない政策に反対することでもあり、それゆえ警察は時に暴力を振るい、逮捕すらおこなっています。たとえば二〇一一年の東京では、二十人以上が反原発デモに参加しただけで逮捕されてしまいました。それは、ユーチューブで逮捕時の動画を見てもらえばわかるように、ただ歩いている人々を警察が強引に連れ去る不当逮捕としか言えないものです。そして昨年九月以降関西で弾圧が急に激しくなっています。「逮捕されたのは特別な人たち」「悪いことをするから逮捕されるんだ」とつい考えがちですが、本当にそうなのでしょうか?

 私たちにとってこれらの不当逮捕は他人事ではありません。国策である原発に反対の声を上げていれば、いつどこで警察に逮捕されるかわからない世の中になっているのです。自らの利益のために原発を推進し、維持しようとしている人々は原発を稼働させ続けるためにはどんなことでもするでしょう。逮捕された人たちを「私たちとは違う人」と見なしてしまうことは、原発を推進する側の思う壺です。一連の弾圧は、「原発に反対すれば逮捕されるかもしれない」と人々を萎縮させるためのものであり、逮捕された人たちはその見せしめにされてしまったのだと思います。逮捕され、起訴までされてしまえば社会から長い期間にわたって、私たちには想像がつかないほどに非人道的な扱いをされて隔離されます。この国の刑事裁判は有罪率が99パーセントを超えている検察側に偏ったものであり、仮に無罪判決が確定しても失われた名誉や生活に対する保障や謝罪はほぼありません。起訴され裁判となれば逮捕によって生活基盤を破壊された上に多額の費用がかかります。逮捕だけでなく司法制度のあり方もまた不当なのです。

 先日の衆院選では、これまで原発を推進し続け、未だにその見直しを考えていない自民党に政権が戻りました。これからさらに弾圧は激しくなると思われます。それでも私たちが原発に反対の声を上げなければ、原発を停めることも無くすこともできないでしょう。私たちが声を上げ続けるためにも、逮捕された人たちを孤立させてはいけないし、そもそも不当な逮捕を許してはいけません。

 原発をなくし、また私たちが自分たちの考えていることを自由に言える社会にするために、私たちが何をすべきなのか考える集まりを持ちます。関心のある方の参加をお待ちしています。

日時 1月22日(火)19時より

会場 つくば市市民活動センター(つくば市吾妻1−10−1 つくばセンタービル
   1階 つくばエクスプレスつくば駅下車)

報告 園良太さん(関西大弾圧救援会・東京の会)
   福田良紀さん(経産省前テントひろば)

その後 参加者を交えての議論

入場 無料

主催「生存のための科学・茨城」090−3902−5801(藤田)
   戦時下の現在を考える講座(仮)」090−8441−1457(加藤)